新しいアニメを取り込めなくなっていく体になってきたかもしれない

昔は本当に雑食で、誰対象とかアニメのジャンル関係なくなんでも見てたと思うけど(昔はアニメが今ほど大量に放映されていないのもあるかもだけど)、最近は大分変わってきてしまって、自身の老害化?を感じている.だんだん見るアニメの数も減ってきて大分偏食気味な気がしている.

話がそれますが、調べたらアニメの放映数って昔、例えば2000年くらいだと10本くらいだったんですね

2006年にハルヒとかが流行ったときに一度ピークがきて2010年に一旦底をうち、またその後膨れ上がる形になってきていて…いろいろ背景があるんでしょうね.ビリビリ動画とかNetFlixも出資するケースが出てきていて金の流れも変わってきたのでしょうか.

さて、新しいアニメを積極的にとりこめなくなってきた理由を探したい.

たぶんこういった話はアニメ関係なくどのジャンルでもなる話なんだろうなって思っている.

ジャンルがかなりはっきりと分かれてくる音楽分野も同じような感じだと思うし、自分も昔のJ-POPは歌えるけど今のはそこまで聞きたいと思わないし歌えないものも多い…

最近の音楽はあんまりいいのないなぁって感じるのも、新しいジャンルが出てくるとそれは邪道みたいに感じてしまうのも、結局は同じような原因があるんだろうなと.

以前は前回のエピソードも30分そのまま話せるくらい覚えていたけど、最近は今期何見ているかもろくに思い出せない.ドラゴンボールの復習がいかに大事かしみじみわかるようになってきてしまった.ジャンルも、最近のだと、「少女週末旅行」とか「キノの旅」とか「宇宙よりも遠い場所」とかそういうのが多くなってきた.「ポプテピピック」についていけなかったあたりから自分がもう若くないことを自覚し始めた気がする…

以下、特に主張はなく思ったことをそのまま書いてます….許して…

経験マップ?みたいなもの

突然ですが、私は人間に「経験マップ」があると思っています(みんな似たようなものは考えたことあると思うけど)。別にそれは特別なものではなく、ジャンルという形である程度偏りを持ちながら一つ一つの点が具体的な事例となって描画されるマップです.(以下何も根拠はなく経験則のみ)

アニメを例にすると、例えば、何も見ていない状態だと何もない状態.

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いくらかアニメをみると以下みたいな感じで点を打たれるはず.それとともに自分の中でなんとなくなジャンル(必ずしもファンタジーとかSFとかに限らず)が自ずと生まれてくる.

スクリーンショット 2018-07-30 22.25.28.png

(ジャンル分けは適当です.各点同士が近いか遠いかも怪しい.)

この経験マップで点を打つときがポイントだと思っていて、たぶん人間が新しい点を打つ時には暗黙的に以下みたいなルールがありそう.

  • 面白いと思えた点は、そのジャンルで大きく影響力を持つ
  • 面白いと思える点は、これまでのどの点からもほどほどに遠い必要がある
  • 逆に、あまりにもどの点からもまた興味の中心からも離れているものは興味を持てない
  • 既にどれかの点の近くに点を打つと新しさを感じられない(「XXと同じじゃん」ってなる)
  • どれかのジャンルに打てると一度でも感じてしまうと、他の評価軸を忘れてそのジャンルに点を打ってしまう

だから、さっきみたいな状況で追加で新しい点を打つとこんな感じ.

スクリーンショット 2018-07-30 23.05.06.png

上のアニメを見てた人にとって”興味なし”の点はあまりにも遠すぎる.新しく吸収するにはあまりにも遠いんだ.やっぱり最初興味なくてもだんだん興味が出てくるってなるのは難しい.大分興味の中心にまで引き寄せてこなきゃいけない.人類には早すぎるものだと本当の興味にはなれないと思う.

逆にメイドインアビスとかなら新しいながらファンタジー要素のある冒険要素のある馴染みやすい距離にあるアニメ.若干の暗い要素があるけれど、視聴者を突き放すほどではないので(?要出典)、面白い新しい点として点を打てる.

まどまぎの近くに打たれている点は、”魔法少女もので暗いやつ”っていうすごく雑な評価軸で置かれている.本当はそのアニメにもいろいろ良い新しい評価軸があるのかもしれないけど、どうしても人間自分が一度注目したことのある特徴的な要素に目がいってしまうのだと思う.そうなると他のいかなる特徴的なポイントは小さな違いにしか見えなくなり、面白くないと思うのだと思う.そしてパクリじゃんって心の中で感じてしまう要因だと思う.パクリと感じなくてもまたこれ系か…ってなるだけでこう視聴意欲が減退してしまう.1話切りしちゃうやつですね.

だから、ヒットするものってのは、いつも「遠すぎずかといってどれとも近くない、ちょっと外した点」というのが条件だと思っている.言うは非常に易し.

けものフレンズとかもそうなのかな…?

埋まっちゃう経験マップ

それゆえ、アニメを観るたびにこの経験マップがどんどんどんどん埋まっていってしまう.消すことができないのでどんどん細分化されていく.もー新しく打つ点はないってほど真っ黒なマップになっていく.多分本当に好きな人は経験マップの評価軸を多く持てていて、大分高次元な空間に各点を割り当てることでずっと楽しめるのだと思う.

埋まっていけば埋まっていくほど、新しい点を打とうと思ってもどうしてもどれかに似ているように感じてしまう.だからなんとかして自分が楽しめる好きなジャンルでできる限り今まで見たものと異なったものを探し求める.新規の点として受け付けないアニメが多くなっていき、1話切りするものが増えていく.自分が今まで見たものからどんどん離れていく”時代の流行の点”があまりにも遠くなるともうほとんどのアニメに興味を持てなくなっていく…「どれかのジャンルに打てると一度でも感じてしまうと、他の評価軸を忘れてそのジャンルに点を打ってしまう」のせいで、まず新しい点を打とうとした時に自分が今まで集めた観点を持って、今までのどれかの点に似ていると判定してしまうのだと思う.だから繰り返すようだけど、AAAはBBBのパクリって感じてしまい、つまらなく感じる.新しい評価軸を持てなくなるのが新しいアニメを取り込めなくなっている理由なのかなって思う.

自分の現状はそんなところなのかなって思った.

人によってアニメを観る順番は当然異なるだろうし、最近の若い人たちが見始めるのは当然近年のものが多い訳でそうなると経験マップはまた人によって大きく変わってくる.だから全世代にしっくり当てはまるものを作るのは至難の技なんだろうな.ちょっとずつどの世代も興味を持てるようなジャンルを作るか”王道”を選べれば覇権になるのだろうか.老害発生の仕組み.

なんかまとまらずになんとなくで終わってすみません.

 

 

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